建築士とは、どんな人でしょう？

皆さんは、どんなことをイメージするでしょう
建築士と言えば、何か近寄りがたいイメージがありますが、決してそんなことはありません。
（確かに数の中には、そのような方がいらっしゃるかと・・・）
わかりやすく言うならば、夢を具現化する代理人的存在だと思います。

建物を建てるのに気になるのが、様々な法規制です。また、法律だけでは解決できないご近所などの問題もあります。住宅地化、商業地か、道路幅はどれくらいなのか等により建物は色々と制限されます。また、工事中の騒音・日照・などの隣近所などへの影響なども解決しなければならない問題です。これらの問題に親身になって対応する建築士は、言わば、建物の法律家ともいえます。

建て主さんの依頼でスタートし、住む人の希望・生活・習慣・建設地の状況・環境などをしっかりとチェックして、設計に入ります。まさに、お医者さんが細かく診断するように、それぞれの診断結果に合わせて、最適な建物のカルテ（設計図）をつくります。

建築計画には、予め予算があるものです。
その資金をうまく生かすのも建築士の腕です。建設会社からの見積書をしっかりとチェックしたり、建物にかかる諸費用等の経済的問題も考慮します。

建て主さんの夢・希望を、建物という舞台でカタチにし、オリジナリティー溢れる空間を創造するドラマを演出するのも建築士です。まさに建物創りのプロデューサーともいえます。

工事が設計図通りに行われているかを監理するのも建築士の仕事です。建築会社に属さない為、第三者の立場で、品質を厳しくチェックします。

環境問題は、地球の温暖化や酸性雨などと同時に身近な問題として捉えます。
街の美観や景観・自然との調和・歴史ある建物の保存なども大切なテーマです。
人に優しく・地球に優しくをテーマにオーバーではありますが、建て主さんの利益と、公共の利益を守る建築士は、環境問題の専門家ともいえます。

住宅は、建てただけで終わりではありません。時と共に変化する建物に快適に過ごしていただくために、アドバイスからアフターケアーまで、しっかりとフォローしていきます。言わば、一生のパートナーといえます。


「話を聞き、考え、表現し、創り、監理する」このような事が建築士の実像ではないかと思っています。